センダン 6月     センダンの実(夏)  自宅垣根のテッセン    テッセンの夏姿    井伊直虎 穂高人形

風に吹かれて( H29年盛夏号 :酒酌めば)  

 

梅雨が明けて、戸隠や南信・飯田などでは、夏そばの花が楽しめる季節に

 

なりました。夏そば、花の見頃が7月上中旬、新そばの出回りは8月からです。

 

芭蕉には、「蕎麦はまだ 花でもてなす 山路かな」がありますが、こちらは

 

秋そばで、初秋の風景でしょう。(注)あづみ野の秋そば、花の時期は9月中旬です。

 

 

 

酒酌めば ことに無月の 蕎麦の花  (柿園)

 

安曇野のわが家の近く、懇意にしている蕎麦屋で見かけた句です。高校の

 

先輩(俳人)の解説は、<微醺を帯びて(あるいは酔うほどに)、雲に隠れて

 

見えない無月の薄明かりの下で眺める蕎麦の花は、仄白くかすんで辺り一面に幽玄な情趣が漂うようだ> と素晴らしい。さて、酒は夏しぼりか、冷おろしか?

 

 

そして、五竜白馬高山植物園のアルプス庭園には、「ヒマラヤの青いケシ」や「エ-デルワイス」が、花の時期を迎えて賑わっています。(7/15&16が花祭)

 

 ●政策秘書ってなんだろう

   6月下旬、週刊新潮の報道を皮切りに大騒ぎとなった「豊田真由子議員(衆・自民党・当選2回)による政策秘書へのパワハラ&暴行」は、人格上の問題はもとよりだが、議員と秘書の不平等関係(使用人扱い)、政策秘書制度が当初の意図どおりには運用されず改善の兆しもないことなど相当に根深いものがある。

 

 「政策秘書」とはいいながら、その実態は、公設秘書のうち勤務年数が最も長い秘書に「政策秘書」の肩書・給与を与えることが多く、仕事も、一般的な議員秘書の延長線上にある事例も少なくないとされている。そのために、他の秘書と区別されず、礼状・案内状書き、励ます会の依頼、議員の運転手替わりなど雑用係をやっている。報道を受けて、古手の衆議院議員が、「彼女はかわいそうだ、男の議員はもっとひどい(ケ-スがある?)」といって、後に発言を撤回したのもその実態を表しているとはいえないだろうか。

  

 形ばかり、アメリカ議会のスタッフ制度を真似したこの「政策秘書制度」は、改革の効果を出しておらず、役割・機能を抜本的に見直す時期に来た。

 

【閑話休題】 「政策秘書」は、19941月、細川政権の政治改革によって誕生した制度で、「議員の政策立案と立法活動の補佐をする」(国会法132条②)、いわば「上級スタッフ」として、それまでの公設秘書2人に加えられたもので、①資格試験を受験し合格した者と②公設秘書5年以上の経験+研修を受けた者2つの道がある。給与は国から支給され、年俸総額が1000万円を超えることも多いという。

 

 安倍チルドレンの「魔の2回生」ともいわれるようである。余談にはなるが、「小泉チルドレン」のときにも似たような現象があった。新チルドレンの大量当選を受けて、元総理の森喜朗さんが嘆いていた。「こんなに勝ってしまって、勉強、努力の足らない人たちが入ってくるといつか手ひどいシッペ返を食うんじゃあないか」。残りの2回生には、ぜひとも、そうならないことを願いたい。

 

●おまじない 

 話を始めたり、締めくくったりするときに使われて、<意味のない>または<意味のわからない>おまじないのような言葉がある。NHKのラジオ深夜便で秋田の民話を聞いたが、語り部の<締めくくりのおまじない>は、「とっぴん、ぱらりの、プン」となかなかに簡素でかつおもしろい。ほかにも、民話の終わりを 新潟では「エッチャ・ポン」、遠野では「ドンド・ハレ」と締めくくるとも聞いた。

 

 なお、落語にもおまじないのようなセリフがしばしば登場する。「死神」では、「あばらかべっそん、きゅうりんだい、てけれっつの パッ!」と使われているが、これでは何だかさっぱりわからない。先代の桂文楽は、自分の住所に因んで、「てけれっつの 黒門町!」と変えていた。

 

 そして、母親から子どもへのおまじない、「いたいの、いたいの、飛んでいけ」は、なんとなくいい感じである。いまテレビコマ-シャルで、これを各国の言語で採録しているらしいのが流れているが、本当に世界中にあるのだろうか。

  英語版では“Pain , painGo away !と聞こえて、日本語とまったく同じだ。

 

 

●一方通行もバックで進めば逆走OK?

 信号や交通標識を守れば安全というわけではなく、用心に越したことはない。ある日のこと、紀尾井町付近の一方通行路を一度は大通りに顔を出した後に、何を思ったか、バックで100mほど逆送してくる軽トラックに遭遇した。

 バックで進めば一方通行路の逆走も交通違反にならないかのごときふるまい、

このトンデモない運転手、もう一度教習所へ行って一からやり直せ!

 逆走ではもう一つ、日テレ通りに合流する道には一方通行が多く、当地域に不案内の運転手では、地図に夢中になって標識を見落として進入し、通行者をヒヤリとさせることも起こる。ナビを使っていれば進入の指示はないはずだと思うのだがどうであろうか。このときは、周囲の冷たい視線が印象的だったが、当人はまったく気がついていない。一方通行だからといって安心はできないし、高齢者の「高速道路での逆走」という恐ろしいこともあり、もって瞑すべしか。

 

 余談になるが、テレビで救急車の運転手に取材をした番組を見たことがある。そこで、救急隊員がいうには、「なにが怖いといって、急行する救急車の後を同じスピ-ドで着いてくる車ほど怖いものはない」そうである。救急車の後に続いていけば、確かに楽かもしれないが、まことに困ったものである。

 

 

●クマと警察で強盗を挟み撃ち?

 最近の新聞報道でもっとも傑作だったのは、「3人組の宝石強盗事件」である。

宇都宮市の住宅で住人女性にけがを負わせたうえ、660万円相当の宝石が入った金庫を奪った男3人は、日光市足尾の山中を逃走中にクマに遭遇、県警捜査員20人以上とクマに挟み撃ちをされ「絶体絶命」とあきらめ、身柄を確保された。クマは体長2mを超す大きさだったからさすがに年貢を納めざるを得ない。

 

 警察の反応が「クマに感謝状でもやりたいよ」とは笑わせる。    (H29727記)